【AGA治療マニュアル4】フィナステリドとミノキシジル

 

前のページでは、「AGA(男性型脱毛症)のメカニズム」について説明しました。簡単におさらいしておくと、次のような一連の流れがありました。

 

ハゲ・薄毛が進行してしまう流れ

 

・「5αリダクターゼ」が男性ホルモン「テストステロン」に悪影響を与える

・「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化する

・「ジヒドロテストステロン(DHT)」が「毛乳頭」を攻撃

・「毛乳頭」が「TGF-β1」を分泌

・「TGF-β1」が「毛母細胞」を破壊

・髪の毛の成長が止まり、抜けてしまう

 

前の記事「AGA(男性型脱毛症)のメカニズム」はこちら

 

この流れが理解できると、どうすればAGAを治療できるかがなんとなく分かってきます。順番にひとつずつ解説していきます!

 

カギになるのは「フィナステリド」の内服薬

 

AGA(男性型脱毛症)のそもそもの原因は何かというと、「5αリダクターゼくん」が男性ホルモン「テストステロンくん」に悪影響を与えるという最初のステップ。ここをなんとかしないといけません。

 

そもそも悪いのはコイツ!

 

しかし、「どうすれば5αリダクターゼくんがテストステロンくんに接触しようとするのを妨害することができるんだろう?」って思いますよね。じつを言うと、それを可能にする画期的なお薬があるんです。それが「フィナステリド(※商品名プロペシア)」というお薬です。

 

フィナステリドが5αリダクターゼの作用を止める!

 

フィナステリドというお薬は、5αリダクターゼの作用を妨害し、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変化するのを防ぐことができるお薬です。AGA(男性型脱毛症)の根本原因を取り除くことができるため、非常に効果の高いAGA治療薬と言えます。

 

フィナステリドが5αリダクターゼを妨害!

 

フィナステリドが開発される以前は、ハゲ・薄毛の症状は遺伝によって決まる「宿命」のようなものだと考えられていました。つまり、医学的に治療が可能なものだとは考えられていなかったというわけです。そのせいで、これまでに効果の不明な怪しげな育毛剤が多数販売されてきましたし、今現在も相変わらず怪しげな育毛剤が山ほど売られています。

 

しかし・・・

 

フィナステリドの登場でハゲ・薄毛が医学的に治せるようになった!

 

フィナステリドが開発されたことによって、ハゲ・薄毛の症状が医学的に治療可能なものになりました。もはや、怪しげな育毛剤を買ってお金をムダにする必要はないわけです。フィナステリドが存在する時代に生きている私たちは、ある意味幸せなのかもしれませんね!

 

植毛バカが実際に飲んでるフィナステリド内服薬

 

ちなみに、フィナステリドはドラッグストアなどで手に入れることはできません。お医者さんの診察を受けて、処方してもらわないと入手できないんです。なので、フィナステリドを飲んでAGAの根本原因を取り除きたいなら、まずはAGAのクリニックでお医者さんに診察してもらってください。

 

合わせて使うと効果的!髪を元気にする「ミノキシジル」

 

ここまで説明してきたように、AGA(男性型脱毛症)の根本原因を取り除くならフィナステリドが必要不可欠です。フィナステリドを使わずにハゲ・薄毛を改善することは不可能だと考えてもらっていいです。

 

ただし、フィナステリドだけでは期待したほど髪の毛が生えてこないケースもあります。毛乳頭くんがすでにすっかり弱り切っていて、髪の毛をグングン伸ばすためのエネルギーが不足しているケースです。

 

弱り切った毛乳頭くんにパワーを与える!

 

そんなケースで試してみたいのが「ミノキシジル」というお薬。ミノキシジルは、弱り切った毛乳頭くんにエネルギーを与えて、元気にすることができるお薬なんです。

 

ミノキシジルは毛乳頭にパワーを与えます!

 

フィナステリドは5αリダクターゼくんの動きを妨害するだけなので、フィナステリドを飲んだからといって毛乳頭くんがいきなり元気になるわけではありません。だからこそ、毛乳頭くんがすっかり弱り切ってしまってるようなケースでは、フィナステリドと合わせてミノキシジルを利用すると発毛効果がアップすることが期待できるわけです。(※1)

 

※1 ミノキシジルが毛乳頭を元気にするメカニズム

 

ミノキシジルには、体内で「血管内皮細胞増殖因子(VEGF)」が作り出されるのを促進させる作用があります。このVEGFが毛細血管を増やすことで、毛乳頭や毛母細胞を包み込んでいる「毛包」が大きくなります。

 

さらには、ミノキシジル本来の血管拡張作用との総合作用によって、ヘアサイクルを正常に戻すことができます。これらの結果、毛乳頭にパワーを与えて、発毛効果をアップさせることができるというわけです。

 

「ミノキシジルの効果に関する文献的考察」

 

ちなみに、植毛バカは現時点ではフィナステリドのみ服用してて、ミノキシジルはまだ使っていません。フィナステリドを半年〜1年程度使ってみて、その時点でもう少し発毛効果がほしいと感じたら、担当医に相談しながらミノキシジルも使ってみたいと考えています。(※2)

 

※2 事後評価

 

上の文章は植毛して1〜2週間くらいの頃に書いたものです。書いた当時はフィナステリドしか飲んでなかったんですが、その後いろいろ考えて、植毛して1ヶ月経過した時点から、「ミノキシジルの錠剤」もいっしょに飲むことにしました。

 

なぜミノキシジルの錠剤を飲むことにしたのかというと、「やれることは全てやるべきじゃないのか?」という気持ちになってきたからです。やるべきときに、やるべきことをやらないと、後で後悔するかもしれないと思ったからです。

 

一度きりの人生に後悔を残したくなかったので、担当医に相談して、ミノキシジルの錠剤を試すことにしたというわけです。

 

植毛バカが飲んでいるミノキシジルの錠剤

 

ちなみに、なぜ「液状の外用薬(※育毛剤タイプ)」ではなく「錠剤の内服薬」を選んだのかというと、液状のミノキシジルはベタベタして使いづらいという説明を聞いたからです。ベタベタするのは嫌ですし、錠剤の方がストレスなく続けやすいんじゃないかと思って判断しました。

 

ミノキシジルの錠剤はドラッグストアには売ってないので、もし興味がある場合にはAGAのクリニックで相談してみてください。

 

発毛効果は「フィナステリド」と「ミノキシジル」だけ!

 

現在、AGA治療薬として効果が確認されているのは「フィナステリド」と「ミノキシジル」の2つだけです。その根拠は、日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」というものに詳細に記載されています。

 

日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」

 

同ガイドラインでは、各種治療薬の効果について医学的な立場から検証されているわけですが、その中で「フィナステリド」と「ミノキシジル」のみが「推奨度A:行うよう強く勧められる」と判定されています。(※ただし女性の薄毛治療にフィナステリドは使用できません。)

 

ミノキシジルとフィナステリドのみ「A判定」

 

一方で、これら2つ以外の治療薬については、「根拠がない、無効、有害」などと判定されていて使用は控えるべきです。

 

将来的にはこんな薬も開発されるのでは?!

 

ちなみに、現時点でAGAに効果のある薬はフィナステリドとミノキシジルの2つのみですが、個人的には下のイラストみたいな薬もそのうち開発されるのではないかと思ってます。

 

 

将来はDHTをブロックする新薬も登場するのでは?!

 

 

ジヒドロテストステロン(DHT)が毛乳頭に悪影響を与えるのを防ぐお薬です。あるいは、悪影響を受けてしまった場合にも、毛乳頭が「TGF-β1」を出さなくするようなお薬でもいいかもしれません。いろんなお薬を組み合わせて利用できれば、AGA治療効果がさらに高まるのは間違いないと思うので楽しみにしたいと思います。

 

とりあえず、現状でもフィナステリドとミノキシジルという効果的な治療薬がありますので、薄毛が気になってるなら、なるべく早めにAGA専門医に相談してみるといいですよ!

※植毛バカがAGA治療を受けたのはこちら